更年期障害の一番大きな原因となるのが、ホルモンバランスのくずれ。
とくに女性ホルモンの一つ「エストロゲン」の大きなくずれが関係しています。このエストロゲンは女性には不可欠なホルモンで、妊娠を手助けしたり、体内バランスを整えて、なおかつ気分を安定させ記憶力を維持するといったとても重要な役割を果たしています。
更年期に突入すると卵巣の機能がおとろえはじめ、それによってエストロゲンの分泌の量も減ってしまいます。
ホルモンバランスがくずれる原因はここにあるのです。
エストロゲンのおもな働き
- ・ 乳房や性器の成熟を促す
- ・ 丸みを帯びた女性らしい体をつくりだす
- ・ 子宮に働きかけて受精卵が着床できる状態をつくる
- ・ 精神を安定させる
- ・ コレステロールの増加を抑制する
- ・ カルシウムの形成、吸収を調節し、骨を健康に保つ
エストロゲンが不足すると?
エストロゲンは副腎(左右の腎臓の上に接して1つずつある内分泌器官)や皮下脂肪でも作られているため、閉経後もすっかりなくなってしまうわけではありません。ですが、以前に比べて、その大部分が不足しています。
エストロゲンが不足すると、上で紹介したことが機能しにくくなってしまいます…。またコラーゲンとの関係も深く、エストロゲンが減ると、つられてコラーゲンも減少していきます。その結果肌の乾燥が気になりはじめるのも更年期に入るサインといえますね。